プラント防災シミュレーションに関するご質問

  1.  どこまでの災害を最悪ケースとして想定すればよいか?

    消防庁特殊災害室より、「石油コンビナートの防災アセスメント指針」(リンク)として、防災アセスメントの策定基準が挙げられておりますので、まずはこちらを参照頂くのが良いかと存じます。
    弊社では、危険物を取り扱う設備で起こりうる個々の事象に対して、海外での発生頻度データを元に、定量的なリスク評価(Quantitative Risk Analysis)も実施しておりますので、お問い合わせ下さい。

  2. シミュレーションを行う意義について

    3.11の後から、特に地震に対する備えについて敏感になってきており、「想定外」という言葉はもはや使われなくなってきています。
    特に危険物を取り扱う設備において、災害のトリガーとなる事象について検討し、それによってどのような被害が起こりうるか、時系列を追って把握しておくのは、対策を考える上で非常に大事だと考えます。

    消防庁特殊災害室の、「石油コンビナートの防災アセスメント指針」(リンクの9.3項「防災アセスメント結果の活用と公表」では、アセスメント結果を住民に公表するにあたって、シミュレーションによる不確実性を踏まえた上で、起こりうるリスクと対応策について十分な説明を行うことを求めています。

  3. 混合液体の漏洩・拡散シミュレーションは可能か?

    漏洩した混合液体からの蒸発シミュレーションは、蒸発量を経時変化によって計算していく必要があり、蒸発に関する物性データが明確でないため、純物質のみ対応とさせて頂いております。
    混合物の中で、ある化学物質の比率がほとんどである場合は、その物質の物性に近いデータを用いるという前提であれば、実施可能です。

    時間辺りのガスの発生量が分かれば、ガス拡散シミュレーションについてはppm、LEL、臭気強度のいずれのケースでも実施可能です。

  4. シミュレーションプログラムは販売していないのか?

    当社ではプログラムの販売を行っておらず、お客さまから業務委託をいただいた上での対応とさせていただいております。
    お客さまからのご相談内容に基づいて、各種シミュレーションを活用しながら分析を行い、その結果をご報告する形となります。